お知らせ

大人も子供も一緒にpeaceを感じられるさまざまなイベントや活動の告知ページです。

『flagを買って災害支援』キャンペーンのご報告

2020.08.23|お知らせ, 活動報告

このたびのキャンペーンでは、全国各地の皆様よりピースフラッグをたくさんご購入いただきありがとうございました。集計結果は245560円となりました。

snsでの呼びかけにお応えくださった方々には約400枚のフラッグを発送させていただきました。また、直接旗をご購入いただいたり、給付金の一部ですとカンパをいただきました。
kyoto famers marketの際には売り上げをカンパしますと商品をご寄付いただいたりと、私達の予想を遥かに超えた広がりに感謝しきれません。

今回の寄附金は
エコネットみなまたさん
のはら農研塾さん
に半分ずつ送らせていただきます。
たくさんのご協力、ありがとうございました。

今後もフラッグやバッジのご注文を受け付けております。こちらの売り上げは来年の保養キャンプ支援やピースフラッグの活動資金に充てさせていただきます。

 

peace

manakaのpeace農園日記 May2018

2018.05.31|お知らせ, 活動報告

5月29日
朝から畑へ、、、
水やりしにきたら、ポツポツ雨が。
そしてタネから育ててきた
お花ちゃん達
ついに蕾を発見!!
凄いなぁ
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5月26日
畑に水やりしに来ました。
順調順調!
成長しております。

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5月18日

今日は我が家で育てていた
ボリジ
チャイブ
タイバジル
スィートバジル
の苗を畑に植えて来ました
が、その前に
やはり雑草
あっという間に育つ育つ!!凄い生命力ですね!
私は農業の知識がありません
この黒いビニールを張っておいたら雑草生えないよねーなんて畝を覆ってみたものの
いつまで覆っておくのか?
、、、分からないから、ま、いっか 笑笑
そんな調子でのんびりゆっくりやっております〜
で、
自然農は雑草は生えたままなんだろうな〜
そんな事を思いながらも調べたりはしないズボラな私 💦
自然農!いやいや我流農だ!な〜んて開き直っておりますの
で、で、雑草!
この茂みに入っていく勇気も
相当必要で、、、もっと成長したら、、、考えるだけでも恐ろしや〜
この茂みめがけて住み着く蛇とかね
正体知れぬ虫さん達!長いの短いのモサモサの、、、
やっぱり怖いですよね
ごめんなさいだけど、ここには住み着かないで欲しいの、怖いからさ〜
それと同時に思うのは
田舎に畑を借りるなら
やはり見た目を美しく保っておくのも
なんだかマナーというか、、、
人の手が入っている感は
見ていて気持ちのいいもんだ〜!なんて思ったりしながら、ひたすら鎌を手に雑草と格闘しとりました!
前回植えたもちトウモロコシ、矢車草、ひまわりも順調に育っておりましたよ〜
早くマーケットに持って行きたいです!

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5月2日

畝作り、種まきを終え、
苗作りも進んでいますよー◎

今日は大きくなった苗を
畑に移す作業
もちトウモロコシ
矢車草
ひまわり
これらを
マーケットで販売するのが私達の夢です

もちトウモロコシは全て畑に植えきれなかったので
5/10のfarmars marketに苗としてお持ちいたします!
ところで
私はゲームが大好きでした
いわゆるテレビゲーム
特に若い頃は
ロールプレイングものにハマっていました
町を作ったり
勇者を育てたり
動物の卵を返したり
最近思うのですが、農業も
ロールプレイングゲームに似てる〜
(本業の方ごめんなさい 🙇‍♂️悪意はありません 🙇‍♂️ 🙇‍♂️ 🙇‍♂️)
勿論ゲームのようにリセットボタンもなければ
瀕死の時に唱える「ホイミ!」なんて呪文もなくて
農業はゲームの100万倍大変!!
でも、コツコツコツコツ積み上げた先に
収穫という喜びがあって、、、
コツコツ経験値貯めて
やっとデカボス倒した時の喜び
ちょっと似てる
えっ?似てない?
コツコツ積み上げてみませんか??ご一緒に♡

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農業は、右も左も分からない
素人主婦が集まって
ワイワイ楽しく活動しています!

場所は、静原
milletさんのツリーハウスの近くです!

興味ある方は、kyoto farmars marketのmanakaまで

 

【peace flag 映画部】春の屋久島を撮影してきました

2018.04.15|お知らせ, 活動報告

ピースフラッグプロジェクトの映画作り。いよいよ京都の外へ。
この間、お心を寄せてカンパをいただいた皆様、ありがとうございます。

屋久島で自然農を営む本武さんの畑、森、海、川、月や花や日本蜜蜂。
畑では米良大根の花が咲き、とんがった種が育っていました。
ポンカンとタンカンのお山では下草が茂りレンゲやセンダングサの花が咲いていて、日本ミツバチの大切な蜜源になっています。この間までたわわに実っていたタンカンの木にも白い小さな花がつき開花が始まっていました。
タンカンの花が咲き始めたら日本ミツバチはその蜜を集め始めるので下草のレンゲやセンダングサの刈り取りが始まります。タンカンの根方には海岸で集められた海藻が撒かれています。

余計なものはなにもない。
命は本来、満ち足りている。
そしてその命を私も持っている。
人も犬も鳥も虫も花も、等しく持っている。
屋久島に行くと、美しい川や森や海が愛しいのは、それがそっくりそのまま自分自身だからだと気付かされます。

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Kyoto farmers market お引越しのお知らせ

2018.02.15|お知らせ, 活動報告

いつも京都ファーマーズマーケットにお買い物にお越し下さる皆様、ご出店の皆様、ありがとうございます。

おかげさまで毎月2回、1年と3ヶ月、回数にして30数回を楽しく重ねることができました。

プリンツさんというこの上ない素晴らしい場所ですくすく育てていただいたマーケット、この度、ご縁あってプリンツさんの少し南、アーティストさんたちが創作の場とされているTHE SITEさんにお引越しをすることとなりました。言い表せない大きな感謝とともに新しいいろんな場作りに挑戦をするべく、3月の第2木曜日を最後にプリンツさんを円満卒業させていただきます。

プリンツの皆様、はじめの一歩を踏み出させていただき、何事も寛容に受け止めていただき本当にありがとうございました。3月、最後のマーケットまでご一緒に盛り上げて頂けたら幸いです。

THE SITEの皆様、4月からどうぞよろしくお願いいたします。
詳しくは改めてお知らせをさせていただきますね。写真はTHE SITEさん見学の様子です。

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ますます地元に、皆様の日々の暮らしに根付いていけるよう事務局一同ワイワイ進んでまいります!

2017/11/23「ファーマーズマーケットのあるくらし:持続可能な社会へのトランジション」FEASTプロジェクトさんによる音声記録公開

2018.01.26|お知らせ, 活動報告

昨年11月23日にFEASTプロジェクトさんと共同開催させていただきましたマーケット1周年でのシンポジウム、および藤原辰史先生と冨田貴史さんの対談の音声記録を、FEASTプロジェクトさんがyoutubeにアップしてくださいました!ぜひお聞きください。

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「ファーマーズマーケットのあるくらし:持続可能な社会へのトランジション」

#1 開会の挨拶 総合地球環境学研究所 FEASTプロジェクト・サブリーダー 田村典江

#2 基調講演①「マルシェがはこぶくらし~その多様性から学ぶ都市と農村の共生について」京都大学大学院農学研究科・教務補佐員 豊嶋尚子

#3 基調講演②「ファーマーズマーケットはいかにして食の未来を作るか?」 総合地球環境学研究所 FEASTプロジェクト・リーダースティーブン・マックグリービー

#4 セッション①「ファーマーズマーケットの世界」-1/3

#5 セッション①「ファーマーズマーケットの世界」-2/3

#6 セッション①「ファーマーズマーケットの世界」-3/3

#7 セッション②「生産から消費の世界」-1/3

#8 セッション②「生産から消費の世界」-2/3

#9 セッション②「生産から消費の世界」-3/3

#10 ランチタイム・トーク:冨田 貴史 with 藤原 辰史 – 1/2

#11 ランチタイム・トーク:冨田 貴史 with 藤原 辰史 – 2/2

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peace農園の初収穫!

2017.09.05|活動報告

しばし放ったらかしになっていたpeace農園。草だらけ。周りのみなさま、すみません。草の中でモチトウモロコシが綺麗に育っていました。ホーリーバジルは花を咲かせ、大豆もかぼちゃもしっかり育っていました。14日のマーケットで販売出来るかな〜♪

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つむぎプロジェクト2017のお手伝いにいってきました。

2017.08.24|活動報告

peaceフラッグプロジェクトでも募金を集めるお手伝いをさせていただいた、さぽーと紡さんによるつむぎプロジェクト2017の保養のお手伝いで琵琶湖へ。6組20名の参加者のみなさま。子たちがなんの心配もなく泳げて走り回って遊べることを喜ぶお母さんたち。それを支えるスタッフのみなさん。毎年支援を続けておられる「肉のスーパーやまむらや」さんがお肉、野菜、焼きそばをすべて提供してくださって、お昼ごはんはバーベキュー。会社でも団体でも友達同士でも1人でも出来ることをすぐやること。孤立無援を作らないために動く大人がどんどんどんどん増えていけばなんにも怖くないくらい頼もしい。ミサイルなんかいらない。「頼もしい」は自分たちで笑いながら作れるのだと教えてもらいました。みなさま、ありがとうございました!

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7月27~30日 大西暢夫写真映像展『そこに暮らしがあった』を開催しました

2017.08.22|活動報告

7月29日~30日、BITCUBEにて大西暢夫写真映像展『そこに暮らしがあった』+peaceflagカフェを開催いたしました。上映会+監督トークには約25名の方が参加してくださり満員御礼、質疑応答も続々。最終日も監督が在廊され、次々と訪れる方々と終了時間が来ても会話が途切れることがありませんでした。

ご参加いただきましたたくさんのみなさま、ありがとうございました!

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今回の展覧会を企画したBIT CUBE art spaceの真鍋さんに、開催への思いと展覧会のレポート、皆さんから寄せられた感想をまとめていただきました。この企画がじつはとても長い年月の中で培われてきたこと、大西さんの写真映像がそれだけ普遍的なことを伝えているのだなと思いました。ぜひお読みください。

 

以下、文責 BIT CUBE art space・真鍋奈保子

 

1.大西さんとの出会い~写真展開催への想い

大西さんとの出会いは1998年までさかのぼります。19年も前です。本屋さんで何気なく手にした大西さんの本『僕の村の宝物―ダムに沈む徳山村 山村生活記』がきっかけでした。

ダムのことも徳山村のことも全く知りませんでした。ただただその本に登場するジジババ(大西さんの呼び方)の笑顔と徳山村の暮らしにすごいエネルギーを感じました。私はごく当たり前に子供を育て仕事をして暮らしていたと思っていたのですが、自分の揺らがない心棒のようなものがどこにあるのかわからなくなっていた時でした。魂のよりどころというと大げさでしょうか。毎日の生活が、するすると上滑りしているような実感のない感覚の中にありました。子育てについても、仕事についても。暮らすことってどういうことなんだろう、生きていくって何?家って?家族とは? ・・・そんな時に出会ったこの本は私の学び直しの自分再生のきっかけとなりました。どんな時も元気にきちんとご飯を作って楽しく食べる。そんな単純なことを気づかせてくれました。

その年、大西さんにお願いして徳山村の写真展を開催しました。その会場にはのちに映画『水になった村』のベースとなった取材映像が流されていました。山に向かって手を合わせて祈るハツヨさん(ババのお一人)の甲高い声が会場に響いていました。徳山村から何人かのジジババが会場に来てくれました。たくさんのおにぎりとまるっと一本のきゅうりの漬物が、いつの間にか私の手の中にありました。みな楽しそうでにぎやかで私もその中にいてとても幸せになりました。でもその同じ時にハツヨさんがお亡くなりになったと知りました。忘れられない思い出です。

peace flag プロジェクトの掲げる“I hope peace”。その根幹にあるのは私たちの普通の暮らしがなにより大事、それを守ることが平和だと。では、私たちの考える普通の暮らしとはいったい何でしょうか。なぜ大事なのでしょうか。それをこの写真展や映画を見ながら皆さんと考えられたらと思い、今回の写真映像展を企画しました。

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2.写真上映展と大西監督のトークのこと

岐阜県徳山村には、ダム建設が決まってほとんどの住人が移転する中、村に戻って暮らしていたジジババがいました。大西さんが彼らと出会って15年後の2008年、徳山ダムは完成し、村はダムの底に沈みました。その間、ずっと村に通って取材をし続けた大西さんの写真と映像をまとめた映画『水になった村』(2007年)の展示上映会を行いました。同時に大西さんの著書『ここで土になる』からの抜粋で、川辺川ダム建設に翻弄された熊本県五木村に最後まで暮らした、一組のご夫婦の写真も展示しました。

ダム建設という巨大な事業によって、徳山村も五木村も、そこに暮らした人々は故郷を、住まいを、暮らしを支えた山や川を、そして生きるよりどころにしてきた大切なものを失いました。そんな重いテーマを内包しながらも、大西さんが私たちに見せてくれたのは、ジジババたちの生き生きとした豊かな暮らぶりでした。自然の恵みをいただき、自然に感謝し、自然に沿って生きる姿です。徳山村のジジババの明るいこと楽しそうなこと。五木村に暮らしたご夫妻のぶれない暮らし。ただ故郷で、この地に暮らしたいと淡々と日々を紡ぐ姿が村のシンボル大イチョウと重なって見えました。

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29日は上映終了後に大西さんのトークを行いました。
カメラマンという職業すら知らないジジババたちに「兄ちゃんどうやって食べとるの?」といわれながら、機材を水浸しにしながらババの摘んだ山菜を運び、五合の飯をババと二人でたいらげたり、ほぼ一緒に暮らすようにして撮影を続けていたこと。映画に登場するジジババたちはもうほとんどがお亡くなりになったけれど、村がダムに沈んでからも、徳山に暮らした一組のジジババの足跡を探し求め、北海道、長野、そしてまた徳山へ戻る、行ったりきたりの長い旅のような取材を続けていること。ババの話の断片から、遠い記憶の片隅に残るわずかな手掛かりを頼りに二人の足跡を見つける気の遠くなるような作業。偉人でもない有名人でもないごくごく普通のジジババの足跡から、その時代が、暮らしが、映像となって立ち上がってくるかのように思えて鳥肌が立ちました。人は本当に一人ではいきてないのだなーと。連絡もままならないような時代、それだけ人は頼り頼られ繋がって、生きてきた時代だったのだと。その時代の普通の人たちが何を求め、何を光に毎日を暮らしていたのか。この取材が、今後どのような形でまとめられるのかとても楽しみです。

3.展覧会を終えて

なぜ今「普通の暮らしが一番大事」と改めて考えたいと思ったのでしょうか。
戦争や災害、止まらないダム建設、何が目的かもわからない公共事業、東日本大震災による原発事故、原発の再稼働、住民を虐げ続けている基地問題、食の安全性、環境問題、差別・・・などなど、私たちの暮らしを脅かす問題は数えきれません。日本で、いや世界で、当たり前に過ごしていた日常を突然理不尽に奪われることがあちこちで起きています。当事者ではなくとも怒りを覚えます。どうしたらいいのだろうかと思案するとき力なく座り込んでしまうような絶望的な気分にもなります。そんな怒りや絶望が渦巻くその地にあっても、どことも変わらない日常があり、豊かな暮らしがあることを知るたびに勇気づけられるように思います。

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大西さんが写真や映画を通して私たちに見せてくれたジジババたちの笑顔、声、山の斜面を元気に登る姿から、片方に厳しい問題を抱えながらも変わらない日常があり、豊かな暮らしがあることを教わりました。一方で、その土地に根を張り、自給的な暮らしや自然の恵みをいただく生活をそのまま真似ることも目指すことも、よほどの条件がそろわないと難しいことのように思います。私たちのほとんどは、お勤めをし、スーパーで食材を買い、子供を迎えに行き、父母の介護に通い、たまには旅行に行き。そんな暮らしも普通の暮らし。どちらが良いとか悪いとかではないことは確かです。

時代とともに変化はあっても、一人一人が一生懸命こうありたいと希望を持ちながら楽しく豊かに自由に、そして平穏に日々営んでいくこと、それが普通の暮らしではないでしょうか。平穏にとは、自然にも環境にもやさしく。豊かにとは、文化や地域社会や歴史、生活の知恵などに裏打ちされた重層的な暮らしといえるかもしれません。日々の積み重ねで養われた暮らしです。徳山村でも五木村でもそんな暮らしがあった。あんなに元気で楽しそうにワサビを取りに行くために何時間もかけて険しい山を登っていたじょさん(ババのお一人)。スーパーで買い物をするじょさんのなんとつまらなそうなこと。長きにわたり受け継がれてきた暮らしがあった。それが消えた、のではなく奪われた。そのことの重大さに、大西さんは気づかせてくれました。どのような状況でも、生きる希望や夢や、楽しみや喜びを見出し、自然をいつくしむことこそ人間の本質である。そこからまた明日を生きるエネルギーも湧いてくる。怒りや悲しみも乗り越える力も湧いてくる。日々の暮らし、営みこそ、守らなければならないと思えました。

4.上映会に寄せられた感想より

〇映画も大西さんのトークも大変素晴らしかったです。神道の本質にあるものを徳山村に住まわれていた方達のお話を聞く中で感じさせてもらったように思いました。今宇治市図書館の蔵書を調べて大西さん、増山たづ子さんの本を借りる準備をしたところです。

〇参加する前に抱いていたイメージが180度変わった映画でした。その中にはおじいちゃん、おばあちゃんの日々の暮らしがたくましく、ほほえましく、温かく、そして淡々と描かれてていました。重いテーマにはほとんど触れずに、なのに見終わった後いろいろなことを考えさせられる映画でした。

〇福島から避難しているお母さんが言っていました。『帰りたいですよ。私の家なんですから』。その時の「家」は徳山村や五木村の「家」と同じ。

 

二度目の上関訪問記

2017.08.16|活動報告

2度目の上関。

8月3日からpeaceフラッグプロジェクトの夏の親子旅、大人子供合わせて総勢11名、車を飛ばして一泊二日で上関の自然を守る会の高島みどりさんのところへお邪魔してきました。堺町画廊のノジコさんがご縁を繋いでくださって、昨年の夏もワイワイ親子で訪れ、秋には「酒と肴と経済と」というイベントに、みどりさんと地元の漁師さんが京都に来てくださり、そしてまた巡ってきた夏、今年はまた違うメンバーでお邪魔してきました。

京都から車で6時間、到着してすぐに漁師さんの船に乗せていただき、海へ。快晴の瀬戸内海。原発予定地の海は透明度15メートル。船の上から底の白砂が見えるのです。「わーきれい!」と歓声が上がります。福島第一原発の事故以降止まっていた原発建設の動き、最近になって再調査のためのボウリング工事が再開されました。昨年は警備の人しかいませんでしたが何人かの人が作業している様子を綺麗な海の上から眺め、みんな無言になります。そのすぐ横の、昨年も連れて行っていただいた誰もいない浜辺で今年も海水浴。子供達は大はしゃぎ!大人も負けずに大はしゃぎ。水中眼鏡がなくても海の中の魚達が見えるのです。「きれい!」「こんな海、初めてー!」あちこちで歓声が上がります。昔はどこの浜辺もこんな風だったのだ、という漁師さんの言葉が耳に残ります。

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夜は懐かしの「シーパラダイス」で漁師の鉄ちゃんたちの豪快なお魚料理をたらふく。鯛、スズキ、アジ、貝、お刺身、煮付け、炭火焼、塩焼き、炊き込み御飯。たらふく、という言葉はこういうときのための言葉だな、と思いながらたらふくいただきました。翌朝は鉄ちゃんたちが仕掛けていた定置網を引き上げに行くのに同行させてもらえたのです。2箇所の定置網、それぞれに3つづつ、6つの網を引き上げます。漁師さんは5名。快晴の青い海の上でまるで陸のように自在に船を操るのは鉄ちゃん。掛け声とともに引き上げられる網の中には鯵や鯛、烏賊やスズキ、そしてカマス。おこぼれにあずかろうとカモメがたくさん集まってきました。「ああ、予想通りじゃのお」「ああ、もひとつじゃ、まあこんなもんじゃのお」「泣けてきよるのお」、釣果が今ひとつの日だったようで、そんな会話を、それでも笑いながらする漁師さんたち。

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初めての私の目にはたくさんの魚たちで、見たこともない両手を広げていっぱいくらいの大きな鯛もかかったのでしたがこれでもまだ全然、だそう。そのまま仲買さんのところまで同行させてもらいます。海から陸に近づくと目の前の青々した山から、うなるような蝉の声。海からだとまるで山が鳴いているよう。もう桟橋で待ち構えている仲買さんたちに手際よく魚を渡して港に戻ります。海の上で魚を採って暮らしている漁師さんの何でもない会話が胸に沈んでいきます。「まあ今日はこんなもんじゃのお」「もひとつじゃのお」、魚がかかるかどうかは自然任せ。天然魚の漁師さんのお仕事は狩猟生活。毎日、海の上で仕事をしている。海と共に暮らしている。港に戻る漁師さんたちの背中を見ながら、「原発賛成、反対、そんなものを超えて」、前夜、ご飯の席で何度となくお聞きしたその言葉の意味を考えたら涙が出てきてだーだーと涙を流して泣きました。なんでこんなに涙が出るのかな、と思いながら港に戻ったら、考える間もなくすぐに魚の処理です。peaceフラッグの子供達も出荷のお手伝い。さっき海から上がったばかりのカマス、箱に並んだらもう商品になっています。鉄ちゃんがスズキと鯛をさばいてくれました。「はい、これ心臓」子供の手に平に小さな小さな心臓を載せてくれます。大きな体の割になんて小さいのだろう、と一同驚きます。子供達の掌の上で小さな心臓はしばらくドクドク脈打っていました。お昼ご飯にそのスズキと鯛のお刺身をいただきました。「これ、あの心臓の鯛やんなあ」、そう言いながらみんなでパクパク。

2日目の昼食後、みどりさんが準備してくださった上関の自然を守る会のDVD「奇跡の海」と、パタゴニアさん制作のDVD「sea of miracles」をみんなで観て、みどりさんのお話を伺いました。「sea of miracles」には上関の対岸にある祝島で30年、原発建設に反対してこられた方々が登場されます。みどりさんもずっと原発建設反対を貫いてらしゃいます。「上関の自然を守る会」代表の高島みどりさんは広島ご出身。「安らかに眠ってください、あやまちは繰り返しませぬから」という原爆死没者慰霊碑の文言を胸に育った、とおっしゃいます。上関原発建設計画が持ち上がり、反対運動のために広島から上関に通ううちに上関の自然に魅せられていったのだそうです。そうして「あんたらはどうぜ反対運動をして建設が止まった後、過疎の村を残して去るのだろう」という地元の方の一言をきっかけに、この地で暮らしていこう、この地の自然を守っていこう、と決意され広島から上関にお引越しをされました。それからずっと上関で暮らしながら、研究者の皆さんとともに「上関の自然を守る会」を発足し、この地で暮らす天然記念物のカンムリウミスズメやスナメリを始め、希少生物の調査・保護活動と原発反対を貫いておられるます。「小さな生き物たちの健気な姿に突き動かされて」、そんなふうにおっしゃいます。突き動かされて、止むに止まれぬ衝動を糧に動く時、人には大きなエネルギーが備わるのだと思います。そのエネルギーがたくさんの人を巻き込んでいくのでしょう。今回、2本のDVDを観た後、みどりさんは「祝島のことを私が語るなんておこがましい、長年すごい闘いをしてこられたのだ、足を向けて寝られない」と祝島の方々への深い深い尊敬の言葉を口にされました。昨年、ほんの少しだけ訪れた祝島。ハートの形だというその島には30年、奇跡の海を守るために原発建設に反対してこられた方々が暮らしてらっしゃいます。みどりさんの暮らす上関漁協は一度原発建設を容認し、以来、美しい海を挟んで「賛成派」「反対派」という深い溝が生まれました。

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原発反対を貫きながら上関で暮らすことを選んだみどりさんの覚悟を思います。今、みどりさんは鉄ちゃん始め、上関の漁師の方々と一緒に、とれたての天然魚をパックして顧客に送る「上関おさかな便」を実施し、漁師さんと一緒に海に出て上関の自然をめぐるツアーを企画しておられます。長い時間をかけて根気よく地元になじみ、お互いを深く信頼し合い、「賛成、反対を超えて」、この海を守ろう、原発がなくても暮らしていける町づくりをしようとしておられます。日々の暮らしを笑いながら共にすることでじわじわと変化が起きている。昨日一日、鉄ちゃんに船に乗せていただき、ご飯をいただき、そして港で暮らす野良猫たちにご飯をやり、同行の子供たちはすっかり打ち解けて、この日の朝、起きるなり開口一番「早く鉄ちゃんに会いたいなあ」と言いました。その一言がとても嬉しくて鉄ちゃんにもお伝えしたのでした。

この旅の前に訪れた沖縄の辺野古と高江にも笑って暮らす方々がいるのでした。賛成派でも反対派でもない、普通の人。日々の暮らし。辺野古も高江も祝島も上関も、理不尽な理由で当事者となり、渦中に巻き込まれ、時に普通の日常が送れなくなっても、やっぱりそこに暮らしがある。その暮らしは京都の私の暮らしと全然違う。全然違うけど、でも一緒。だから、私は私の日々の暮らしを大事に守ろう、と思うのです。改めて、断然頑張ろう日々の暮らし、と思うのです。そして、世界中どこも、全然違うけれど実は一緒の日々の暮らしがあるのだと視線を定めたら、「当事者」と「傍観者」の垣根は簡単に越えられるはず。高江のことも辺野古のことも上関のことも、私の問題、と思えるはず。今回、30年の付き合いになる古くからの友人たちも一緒に上関に行くことができて、それがとても嬉しいことでした。身近な人と一緒に毎日の暮らしを大事にしたい、その日々の暮らしの延長線上に全てのことがある。「あの地域は特別」とか「あの人たちは特別」と思わないこと。違うけれど一緒だ、と思うこと。みどりさんには10月にまた京都にお越しいただきます。パタゴニア京都さんとの共同企画でお話をしていただきます。またお知らせをしますので是非、みどりさんに会いにいらしてくださいませ。

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