2016年9月

2016年9月のお知らせです。

2016年9月27日 「酒と肴と経済と」開催のお知らせ

2016.09.27|活動報告

Life is a series of choices.-人生は選択の連続だ、とは劇作家 ウィリアム・シェイクスピアの名言です。私たちは生まれてから死ぬまでの日々、複数の選択肢から何かを選ばない日はないと言って良いでしょう。何気なくしている小さな選択が、実は日本の、世界の経済に通じる大きな動きに繋がっているかもしれない。入口は様々でも、そんなことに気が付き、行動に移す人々が増えています。

このたび、自然と寄り添い暮らしを営む6名のゲストの方々をお招きし、その道を選択されてきた経緯、見えてきたこれからのことをお伺いする会を開催する運びとなりました。
元企業マン、元カメラマン、元ロックミュージシャン・・・それぞれの道を歩んでこられた方々が辿り着いた思いとは。しなやかな決意の中に、これからを生きる大きなヒントが見つかるかもしれません。

お食事には、上関の美しい海から獲れたてのお魚、屋久島の新米、京都は大原の野菜をご用意しております。お酒を召し上がる方には、関西では中々お目にかかれない、タルマーリーの天然菌のビールや、寺田本家の自然酒。甘いものがお好きな方には、※マイグルトと甘いものを共に召し上がっていただけます。

■お話し(五十音順・敬称略)

・高島 美登里 (たかしま みどり)〈上関の自然を守る会〉
広島県出身。1999年に中国電力の環境アセスメントに疑問を持ち、数名の有志と日本生態学会/日本ベントス学会などの研究者の指導を受け、上関周辺地域の生物多様性の素晴らしさに目覚める。「長島の自然を守る会(2012に「上関の自然を守る会」に改称)を結成。上関原発計画の中止を求めると共に貴重な自然を未来の子どもたちに遺すため、世界遺産登録を目指している。

・寺田 優 (てらだ まさる)〈寺田本家〉
大阪府出身。学生時代にバックパッカーとして海外の様々な土地に赴く。後に昆虫や野鳥を撮影するカメラマン、世界中の農業研修を経て、寺田本家に婿入り。現在、寺田本家の第24代目当主。寺田本家の酒づくりは、無農薬の米の栽培から始まる。仕込み時には伝統的な歌が唄われ、唯一無二の自然酒が生まれている。寺田本家のある千葉県神崎町を活性化する「発酵の里プロジェクト」の発起人。平和を願う思いを盆踊りに託すべく始まった、イマジン盆踊り部&寺田本家伝統芸能部としても活動中。

・なかじ/南 智征 (なかじ/みなみ ともゆき)〈発酵と暮らしマザー・ウォーター & みなみ屋さん〉
大分県出身。発酵家・料理家・瞑想家・元寺田本家蔵人頭・リフレクソロジスト。世界を見たくてアジア・ヨーロッパを旅する。海外で日本の素晴らしさに気づき、帰国後、佐渡島にて伝統芸能(和太鼓、踊り、唄、身体技能)を学ぶ。後、料理研究家中島デコ氏に師事し料理と暮らしを学び、造り酒屋「寺田本家」に発酵を学び蔵人頭となる。札幌に移住し「発酵と暮らしの店MOTHER WATER」を開店。全国各地で麹や発酵の講座を開き、発酵する生き方を広めている。

・中村 明珍 (なかむら みょうちん)〈周防大島 中村農園〉
埼玉県出身。2013年3月末に山口県・周防大島に移住し、南高梅やオリーブ、野菜などの自然栽培に取り組みながら真言宗の僧侶として生活。「周防大島中村農園」や「寄り道バザール」を夫婦で運営。 若手農家達と営むオーガニックマーケット「島のむらマルシェ」も注目を集めている。2013年までロックバンド銀杏BOYZのギタリスト「チン中村」として活動。

・本武 秀一 (ほんたけ しゅういち)〈屋久島自然農百姓〉
熊本出身。横浜・東京で様々な職業を経験するうちに自然を身近に感じる暮らしを求めるようになり、熊本でジャンベ奏者となる。その頃、川口由一氏のビデオ「妙なる畑に立ちて」を見て感動。14年前に屋久島に移住。自然農に取り組み始める。島の気候風土に合った独自の農法で米・小麦・野菜など、自分の口に入るものはほとんど自分で育てている。出荷用の主な作物はモッチョム岳を望む山で育てているポンカン・タンカン、そして芋類。島の生命(いのち)を守る為、屋久島憲章の実現に向け活動中。

・渡邉 格 (わたなべ いたる)〈タルマーリー〉
東京都出身。23歳のとき、学者の父とともにハンガリーに1年滞在。後、国立大学にて農業を学び、有機農産物を扱う企業に就職する。2年弱のサラリーマン生活を経て31歳の時、自分なりに本当のことがしたいとパン屋になることを決意。2008年に独立して「パン屋タルマーリー」を開業。2013年に発行された著書『腐る経済』は3万部を超えるロングセラーとなっている。ビールに事業として取り組むべく、2015年6月新たな拠点を鳥取県八頭郡智頭町に構える。

■お料理

・小浜 鉄也(こはま てつや )  〈上関の漁師さん〉
・畠山 英美(はたけやま ひでみ)〈上関の漁師さん〉

・岡田 桂織 (おかだ かおり)〈桂樹庵〉
三重県生まれ。20代から環境保護運動に関わり、食と農の大切さを知る。1996年オーガニックレストラン『月の庭』を開く。東日本大震災を機に、月の庭を閉店。現在は出張穀物菜食料理教室「桂樹庵」主催。全国で食育の講演会も行なう。

■開催日時

11月18日(金)

話し手:本武 秀一、高島 美登里
ゲスト:なかじ
時間:10時~14時頃終了予定

11月19日(土)

話し手:渡邉 格、寺田 優、中村 明珍、なかじ
ゲスト:本武 秀一
時間:10時~15時20分頃終了予定

■定員各回50名(定員に達し次第、受付終了とさせていただきます。)

■参加費:1day 5,000円 2days 8,000円
いずれもランチとお酒(または※マイグルト)付き
高校生以上のご家族2人以上でご参加の場合、10%の家族割引がございます。

■場所:京都大原農縁館(左京区大原来迎院町275)

交通:
大原三千院より徒歩3分。
わかりにくい場合は三千院より09095434044までお電話ください。
<バスの方>
京都バス「野村別れ」下車、
辻柴漬け本舗さんの前の参道を三千院方面へ徒歩10分。

京都バス時刻表
http://www.kyotobus.jp/route/timetable/pdf/kokusaikaikanekimae_03.pdf
乗車時間は出町柳からおよそ45分、国際会館前からおよそ30分です。

<お車の方>
農縁館最寄りにコインパーキングあります。終日500円程度。

■主催:Peace flag プロジェクト
戦争、原発、安保法案、TPP・・この先の未来はどこへ向かっていくのだろう。漠然とした不安はあるけれど、自分にできることなんてあるのだろうか。そんな気持ちを抱えた一人ひとりからなる、今は女性ばかりの集まりです。楽しく明るく前向きにをモットーに、小さいながらも様々な行動を起こすことできっかけとなる場を作り、同じ思いの人とつながり、いずれ大きな輪となっていくことを願っています。

■ご予約:以下全てご記入の上、info@peace-flag.jp までお願いいたします。

1.お名前 2.人数 3.ご連絡先メールアドレス 4.携帯番号
5.ご希望の日程(18日、19日のいずれか、または2日間通しかをご記入ください)
6.当日のお食事に付くドリンクの選択(※1お酒 or ※マイグルト)
7.ご家族でご参加の場合、割引の対象となります。お知らせください。
8.お子様のご参加は、幼児無料、小学生500円、中学生1000円です。

お酒を飲まれる方は、公共の交通機関をご利用くださいませ。
終了時間は、当日のディスカッション等の様子により前後する場合もございます。
※1タルマーリーのビールは土曜日のみ、寺田本家の自然酒は両日ともご賞味いただけます。
※マイグルトとは、寺田本家オリジナルの植物性乳酸菌飲料です

2016年9月12日 『祝福(いのり)の海』上映会ご報告

2016.09.12|活動報告

『祝福(いのり)の海』上映会、朝の会、夜の会ともたくさんの方にお越しいただきました。
「海は誰のものでもない」という漁師さんの言葉。映画に出てくる人々の言葉はあらゆるいのちへの敬意に満ちた、心に深く残るものばかり。その人々の暮らしを真摯に見つめる映像に、皆さん本当に真剣に見入って下さいました。
その後、東条監督と、祝島で移住してきた人々の兄貴的存在であり、島の未来のために教育から食、エネルギーの自給など様々な活動に取り組む國弘さんを迎えてのお話会では、たくさんの質問やご意見、映画の感想が出て時間が足りなくなるほどでした。みなさん残っていろんなお話をされている姿に、この映画の持つ、人を突き動かす力を改めて感じました。
「友人になればひとごとではなくなる」「地球人として助け合い笑い合いながら暮らす世界を、自分の住んでいる場所からつくる」「希望の種まきをする」というお二人の言葉には、高齢と過疎が急速に進むなか、止むに止まれぬ気持ちで自分たちの暮らしを中断しながら長きにわたり原発建設に反対してきた人々を敬いながらも、これからは島の外へ広がるような、子供たちに残したい未来ってなんなのか考え、実践するための新しい暮らし方のヒントがたくさん詰まっていました。
ご来場の方々も、みなさん「いのち」と「平和」について、自分に何ができるかを真剣に考えてアンケート欄一杯に言葉を書いてくださったものが多く、胸がいっぱいになりました。これからも『祝福の海』の上映会が、日本で世界でいろんな場所で末永く開催され、少しずつ、いろんな場所で希望の種まきがはじまることを願っています。東条監督、祝島から遠路お越しくださった國弘さんと聡子ちゃん、ご来場のみなさま、そして美味しい祝島ごはんをご用意くださったハリーナさん、素敵な会場をお貸しくださった堺町画廊さん、本当にありがとうございました。